「ごめんなさい」

あの遺跡の跡地で貴方と逢って。
貴方のその暗い瞳を見て。
気づけなかった自分が憎かった。

僕にとって、ルックは大切な仲間だった。
かつて2度も大きな戦乱をともにした。
口は悪かったけど、とても優しかった。

貴方とは、そこまで親しいというわけでもなかったけど。
ルックの姉として、彼とよく笑っているのを見た。
少しだけその瞳が曇っていたような気がしたけど。
貴方はとても楽しそうに笑っていた。

ねぇ、覚えてますか?
貴方はあんなにも。
暖かく、優しく笑えたんです。

貴方と再会した時、僕は本当に後悔した。
何故気づけなかったんだろう。

ごめんなさいと、その言葉を口にするのは簡単で。
だけどそんな言葉は何の役にも立たない。
それでも、僕にはそれしかいえない。
優しい貴方に、赦しを乞う事しかできない。

[投稿者様コメント]
アップルを見て、フッチ視点も良いかなと。
このときの皆の心情を考えると本当にやり切れません